2013/02/12

白隠展



白隠展を見に行きました。
わー なんかもう わー
少し涙ぐんでしまいました。すごくよい展示です。

今まで白隠の絵をそれほど大好きという訳ではなかったのですが、
初期の、見る側をひたと縛り付けてしまうような硬質で神経質な絵。
それが70代からの一気に爆発と解放の域に達するまでを一つの空間で追っていくこと!
たまらなかったです。胸が熱い!
絵描きにこそ勧めたい内容でした。
ピカソもそうですけど、年を取れば取るほど絵が子供のようになる、と表現されることがありますが
あれは「子供」の絵というような無邪気で無責任なものでなく、
その人が歩んできた道の果て。
百億、千億の数多にひかれた線の中から、たったひとつ選ばれた軌跡のようなものです。
白隠という人を私は想像することしかできないけれど、彼の選びつくりだした絵を
実体として見つめることができる。
それはもう血の通った肉体以上のものなのかもしれないと思いました。

あと、解説文がずいぶん攻めてる内容だな〜と思ったら山下裕二さんによるものだったんですね。

巡回はしないそうです。24日までなので、ご興味ある方はぜひお早めに〜

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